近年雑誌やTwitterなどで「パーソナルカラー」という言葉をよく見かけるんじゃないかな?と思います。
いわゆる「イエベ」「ブルベ」、「スプリング」「サマー」とかそういうやつです。
言葉を知っていても、実際どういうものなんだろう?自分のパーソナルカラーってどれなんだろう?というのは知らない人も多いかもしれません。
複数回診断を受けて、いろいろ調べた結果自分なりにまとめました。
パーソナルカラーにはいくつか流派があるようですし、アナリストさんによってもそれぞれ考え方が違うみたいなのでこの記事が100%正解とは言えません。
かなり長い記事ですが、素人目線でわかりやすくお伝えできればと思っています。
「自分には好きな色があって、それしか身につける気はない」という方には多分時間の無駄になってしまうと思います。どんな色が似合うか知りたい、最近何を着てもしっくりこない……という方にはぜひ読んでいただければと思います。
また、自己診断しかしたことないよという方にも読んで欲しいです!
Index
一番基本的な4シーズン
パーソナルカラーには「スプリング」「サマー」「オータム」「ウィンター」の基本的な4つのタイプがあります。
スプリング(イエローベースカラー)
黄みがかった明るく澄んだ色が似合うタイプ。
サマー(ブルーベースカラー)
青みがかったパステルカラーやくすんだ色が似合うタイプ。
オータム(イエローベースカラー)
黄みがかってくすんだ中間色〜濃い色が似合うタイプ。
ウィンター(ブルーベースカラー)
青みがかって澄んだ明るい色や濃い色が似合うタイプ。
ざっくりいうとこのどれに当てはまるのかというのを調べるのが、「パーソナルカラー診断」です。
多くの場合は、顔の下にカラードレープと呼ばれるカラフルな布を1色ずつ当てていき、顔映りをチェックしていきます。
そんなのでわかるのかな?と思っていたのですが、ドレープを変えると一気に顔色が変わってびっくりしました!人間の肌って結構服の色を拾っているんですね〜。(肌色によってはあまり影響ない人もいるそうです)
パーソナルカラーの説明でよくあるのが、「その人の生まれつき持った色(肌や髪、血色など)に似合う色」というもの。
この言葉が誤解の元なのかなーと思うのですが、実際は似合う色ではなくて似合う色の傾向や範囲を知ることが重要だと思います。
赤が似合うとかピンクが似合うとかではなくて、「黄みがかっていて、澄んだ明るい色合いが似合う」「青みがかっていて、濃くてはっきりした色合いが似合う」ということです。
ここで疑問に思うのが、こんなにはっきりと4種類に分かれるか??ということ。肌の色も黄みやピンクと2種類だけしかないってことはありえないですよね!
そこでおすすめなのが次に紹介する16タイプ診断です。
似合う色の傾向をつかみやすい16タイプ診断
ここ数年で一気に増えたのが16タイプのパーソナルカラー診断です。
この16タイプの診断は株式会社ラピスが特許を持っているので、この診断を行っているサロンは全てラピスの卒業生だそうです。
16タイプ診断は「スプリング」「サマー」「オータム」「ウィンター」をそれぞれ4つに分類しています。
スプリングを例に上げるとこんな感じです。
ライトスプリング
黄みがかった明るいカラーが得意なタイプ。
ブライトスプリング
黄みがかった明るく鮮やかなカラーが得意なタイプ。(ライトとビビッドの中間)
ビビッドスプリング
黄みがかった鮮やかなカラーが得意なタイプ。
ウォームスプリング
特に黄みが得意なタイプ。(ウォームオータムとの違いは彩度が高くて清色が得意という点)
色は黄み青みだけではなく、明暗・清濁・彩度といった複雑な要素が絡み合って構成されています。そのあたりをカバーしやすいのが16タイプ診断の特徴ではないかなと思っています😊
「これだけ細かく分けたら似合う色が狭まるんじゃないの?」と疑問に思うかもしれませんが、一番目に似合うグループ・二番目に似合うグループの組み合わせによってむしろ選べる色の幅が広がります。
例えば、「スプリング」と診断されていた人が「1stブライトスプリング・2ndブライトサマー」と診断された場合。
共通するのは「ある程度の明るさと鮮やかさが得意」という部分です。
スプリングだとイエベというくくりだったと思いますが、セカンドにブライトサマーが入ることによって黄み青みよりも明るさ・鮮やかさが重要ということがわかります。
私の場合は「1stブライトサマー・2ndクリアウィンター」で、「青みがかった明るく鮮やかなカラー」と「青みがかったクリアなカラー」が得意なタイプです。
これはアナリストさんによるところが多いと思いますが、ライトサマーとミューテッドサマー(ソフトサマー)も同じくらい得意で、セカンドはあえて出すなら、という感じでした。
ここから読み取れるのは、「黄みは得意ではない」「クールサマーが入らないので青みが強すぎるのも得意ではない」「清濁は重要ではない」「暗い色は得意ではない」という点です。
黄みがかった色と暗い色を避ければOKかなとざっくりした感じで考えられるので、4シーズンのときよりかなり幅が広がりました!
16タイプ診断以外にも12タイプ診断や4シーズンでもセカンドまで出してくれるサロンもあるので、そちらもおすすめです。
「黄み肌=イエローベースカラーが似合う」は間違い!?
雑誌やネットの自己診断のせいなのかなと思いますが、もったいないなと思うのが「黄み肌=イエローベースカラーが似合う」という話。
黄み肌だからイエベ、ピンク肌だからブルベという考え方もあるようですが、パーソナルカラーは肌の色だけで決まるわけではないんですよね!
診断のときに肌の色や目の色、髪の色をチェックされることは多いですが、ドレープを当ててどの色が「より魅力的に見えるか」というのが診断結果に繋がります。
黄み肌でオータムのカラーが似合う人もいれば、青白い肌にサマーのカラーを合わせると顔色が悪くなってしまう人もいます。
人の肌の色は複雑で、血色も大いに関係するそうです。
私は「1stブライトサマー・2ndクリアウィンター」というブルベに寄った診断結果ですが、肌の色はニュートラルです。コスメカウンターでは「黄み肌」と言われることも「ピンク肌」と言われることもあります。
結局どっちなの??と診断時に聞いてみたら、肌の色は一般的な黄色人種の色で血色がローズピンクなのでイエローベースカラーと相性が良くないとのことでした。ピンク肌と言われるのはその血色を見ているからということらしく、納得できました。
「1stウォームオータム・2ndウォームスプリング」という黄みが得意なタイプの友達がいるのですが、肌の色を比べると彼女のほうが青みがかった肌をしているんですよね!彼女は血色が薄くて、黄みを足したほうが顔色がよく見えると判断されたんじゃないかなと思います。(素人考えです)
実際に黄みがかった色は肌を血色良く見せて、青みがかった色はすっきりと見せる効果があるそうで、単純に肌の黄み青みでは似合う色はわからないようです。
パーソナルカラーってどうやって調べるの?
パーソナルカラーの調べ方は大まかに3つに分かれています。
- 雑誌やインターネット、書籍などで自己診断
- 百貨店やコスメショップなどで簡易診断
- 専門のサロンで本格的な診断
それぞれのメリットとデメリットをあげていきます。
雑誌やインターネット、書籍などで自己診断
一番安価かつ手軽な方法です。雑誌やインターネットの場合、2択〜4択くらいの質問に答えてあなたは◯◯タイプです、と出るやつですね。
書籍の場合は色味の違う4色のピンクや、金や銀のシートを顔に当てたり手に当てたりして自己診断するものもあります。
この自己診断というのは個人的には全くおすすめできない方法で、デメリットがあまりにも大きすぎます。
自分のことを客観的に見るのはとても難しいですし、思い込みや願望に左右されがちです。
また、◯◯タイプの人はこういう傾向がある、というのをそのタイプ全体に当てはまるとみなした質問も多くて、勘違いのもとになりやすいんですよね😢
よくあるのが「私は黄色人種だからイエローベースのスプリングかオータム」や、「私は色白だからサマータイプ」などです。肌の色だけで結果が決まるわけではないので、それだけで決めつけてしまうと誤診の元です。(ちなみに色白・色黒は関係ないそうですよ!)
選択肢のどちらにも当てはまらなかったり、「あなたが似合うのはどっち?」って聞かれても、そんなのわかってたらそもそもこの診断やらないよ……というものも多いです😟
自己診断でイエベブルベと決めるくらいなら、好きな色を選んだほうが良いんじゃないかな?と思います。
良いところ
- 無料又は安価で診断できる
- いつでも好きなときに気軽にできる
気になるところ
- 正確性、客観性に欠ける
- 疑問があっても答えてもらえない
百貨店やコスメショップなどで簡易診断
各百貨店や、エチュードハウスなどでは、無料〜数千円程度で診断が受けられます。
それぞれ診断方法に差があると思いますが、カラードレープとよばれる布を顔の下に当てて診断することが多いです。
私はジェイアール名古屋タカシマヤのパーソナルカラーアドバイスコースと松坂屋のパーソナルカラー診断を受けたことがありますが、それぞれ違いがありました。店舗によっても違いがあると思うので参考までに。
ジェイアール名古屋タカシマヤ
無料。蛍光灯下で、メイクした状態で診断する。似合う色味のコスメをブランドを跨いで実際に持ってきてメモしてくれる。(買わされることはない)
松坂屋
3,000円程度。蛍光灯下で、ノーメイクで診断する。セカンドまで出す13タイプ診断。(ちょっと変わっていて、サマーだけセカンドがなしになる場合があるらしい)ファッションのアドバイスがある。※現在は内容が変更されており、骨格診断等と合わせてサロン並みの価格になったようです
私は診断してもらったことはないですが、エチュードハウスは売り場のコスメに「WARM」「COOL」と書いてあるものがあります。韓国ではイエローベースはWarm tone、ブルーベースはCool toneというそうで、自分のタイプに合わせて選びやすくなっています。イエベ、ブルベよりわかりやすくていい名称だなと思います☺
お店によって違うとは思いますが、パーソナルカラーは基本的にノーメイクで太陽光下(太陽光に近い照明)で診断するのがベストだと言われているので、その点で結果にずれが出る可能性があります。
また、診断に使用するカラードレープの数がサロンよりかなり少ないので、それも結果に影響する可能性があるかもしれません。
良いところ
- 無料又は安価で診断できる
- アクセスしやすい場所にあることが多い
気になるところ
- 蛍光灯下、メイクをしたまま診断する場合は正確さが気になる
- ドレープの数は少なめ
- 予約が取りにくい
- 時間が短く、説明が短かったり質問があまりできない
専門のサロンで本格的な診断
一番おすすめなのが専門のサロンでの診断です。太陽光下、または太陽光に近い照明を使用して、たくさんのカラードレープを一つ一つ当てて診断していくサロンが多いです。
金額や内容はサロンによってかなり違って、数千円〜数万円と大きく差があります。高ければいいというわけではありませんが、あまりにも安い場合は経験が浅かったり、時間が短かったりとなにか理由がある可能性があります。
私は2つのサロンで受けたことがありますが、1回めは1万円程度で4タイプ、2回めは2万円程度で16タイプの診断をしてもらいました。
2回めの時はかなり調べこんでいたので疑問をたくさん書き出してから行きましたが、全てわかりやすく丁寧に答えてもらえました!
また、コスメを持ち込むと合うかどうかチェックしてくれる場合もあります。得意ではない色だったとしても、気に入っていて使いたいという場合は合わせ方を教えてくれたりしますよ😊
サロンによってものすごく差があるのですが、ブログやTwitter等をチェックして「自分の感性に合いそうなサロン」を見つけることが重要だと思います。
私はものすごくこだわりがあったので、ファッションやコスメの知識が豊富そうなアナリストさんをかなり調べて探しました!結果的にとても満足のいく内容でした😆(もしサロンが気になる方はDMで聞いていただければお教えします・東京都内です)
大抵のサロンではベストカラーとよばれる特に似合う色を教えてくれたり、要点をメモしたシートがもらえると思います。後から参考にしやすいので、金額に見合った結果が出やすいのではないかなと思います。
良いところ
- たくさんのドレープを使うので変化がわかりやすく、正確性も高い
- 疑問に思ったことを質問しやすい
- コスメの仕分けをしてくれるサロンもある
気になるところ
- 比較的高額
- サロンによって内容がかなり左右される
- サロンを探すのが難しい
- 誤診もある
パーソナルカラー診断を受けてよかったところ、気になるところ
私は個人サロン・百貨店含めて4回診断を受けているのですが、「サマー(4タイプ)」「ウィンター(4タイプ)」「1stサマー2ndスプリング(13タイプ)」「1stブライトサマー2ndクリアウィンター(16タイプ)」と大体似たような結果でした。
このことからもある程度信憑性はあるんじゃないかな?と思います。(私はかなりわかりやすいタイプだそうで、第一印象でサマーだなと思ったというアナリストさんが多かったです!)
好きな色合いと結果が大体一致していたのであまり困ったことはないのですが、それでも気になるところはあったので良かったところも含めて書いていこうと思います。
迷ったときの決め手になる場合と、逆に悩む場合がある
一番良かったなと思うのは、悩んだときの決め手があるということです!
この服がほしいけど、どっちの色がいいかな?どっちも好きだなと悩んだときに決めやすくなりました。
「黒」「ネイビー」があればネイビーを選びますし、「コーラルピンク」「ラベンダー」があればラベンダーを選びます。
似合う色がない場合は諦める理由になります。
しかし、「似合うと思われる色」が複数ある場合は余計悩むようになりました。
例えば「ミントグリーン」と「パウダーブルー」がある場合、どっちも好きな色でどっちも似合う範囲内なのでものすごく悩んでしまうのです🤯
同じような色が揃ってくる
似合う色がわかると、ついつい同じような色合いばかり揃ってきてしまいます。
コスメの場合は色味だけではなく質感やラメなどでかなり印象が変わるので、これ合いそうだな☺と思うと増やしてしまうんですよね〜。
買った当人はこれはラメが偏光で……質感がパール系で……とか、一つ一つ思い入れがあるのですが、人から見たらこの人ピンクと紫ばっかりだなという印象かもしれませんね😌
仲間が見つかると嬉しい
自分のパーソナルカラーを知っているとTwitter等で似合う色が似た人が見つかりやすいので、特にコスメは参考にしやすいです。
個人の好みや細かい個人差もあるので自分に合うとは限りませんが、無数にあるコスメの中から似合いそうなものを絞り込めるのはとてもありがたいです!
特に16タイプは細かく分類が分かれているので同じ1stと2ndの人が見つかると嬉しいです。
私のように「1stブライトサマー・2ndクリアウィンター」の人はそこまで多くなくて、ブライトサマーはセカンドがブライトスプリングの人が多いように感じました。
ネットで買いやすい・プロの分析を参考にしやすい
最近はコスメのカラーを分析しているアナリストさんがいて、買うときの参考にしやすいです。
人によって結果が違ったりするので、いくつか比べることもありますが、ポイントになるのは「そのコスメを実際に見て分析しているかどうか」。
中には公式の写真だけで分析しているアナリストさんもいて、個人的にはあまり信憑性がないかなと思っています。
写真は実物と色が違う場合も多いですし、コスメに関してはぱっと見たときの色合いだけではなく、ラメの大きさや色、実際に肌に載せたときの色づきかたも重要です。
例えば、青みカラーにゴールドのラメが入っている場合、塗ったときに印象が変わる可能性もあります。
中には実物を見ても素人目には黄みか青みか判断しづらい場合もあるので、プロの意見を参考にすれば選ぶときの助けになります。
診断結果が納得いかなかった場合
誤診の可能性もありますが、単純に好みじゃない可能性もあります。
そういう時は診断結果を忘れちゃいましょう。
似合わせる方法もありますが、無理して好きじゃない色を身につける必要はないです!
無駄になったと思うかもしれませんが、もしこの服は失敗したくないから似合う色にしたいなという時があれば、参考にすれば良いんじゃないかな〜と思います☺
まとめ
かなり長くなりましたが、パーソナルカラーを受けてみたいなという方の参考になれば幸いです。
数万円かかる場合も多いですが、色んな人を見てきたアナリストさんから客観的な意見を聞けるのは新鮮で楽しいですよ☺
他にも骨格診断やパーソナルスタイル診断等も受けたことがあるので、またの機会に記事にできればと思います。